ブラック業とは

もし入社した会社がブラック企業だったら

ブラック企業には入社しないように気をつけていたつもりなのに、入社してみるとどうも様子がおかしいということもあるかもしれません。そのような場合は後から後悔してしまうことになります。

ブラック企業であるかどうか、絶対的な基準などはないものです。個人的な感覚でブラック企業だと騒ぐ人もいます。特に現在では少しストレスを感じればそれが「ブラック」だとしてインターネット上で騒ぎ立てることも多いものです。まずはその会社がコンプライアンスを遵守しているのかどうかということがひとつ大きなポイントなのですが、どうやら現在では「ブラック上司」、「ブラック社員」などの言葉も登場していて、少しでも自分が納得できない場合は「ブラック」として扱う人が多く存在しているようなのです。

つまりコンプライアンスを遵守しているような会社だった登場しても、どうしても同僚の態度に納得できないことがあったり、どうしても上司の態度に納得できないことがあったり、個人的に納得できないということが多々あるのであれば、それは当人にとってはコンプライアンスなどどうでもよく、ただその環境に対して納得できないということになるのです。そしてそれが大きなストレスになってしまうのであれば、それを解消しなければ体調に異変が生じてしまうほどなのであれば、その「環境」を変えるしかないかもしれません。1人のスタッフの意見で体質を変えてくれるほど、「会社」は甘くないものです。ひとりが「居心地が悪い」と感じているからといって、経営者が立ち上がるとは思えません。何をしても、その中では無駄なのです。

さらに言えば、そこが本当にブラック企業なのだとしたら、それこそ騒ぐだけ無駄です。ブラック企業は、「ブラック企業であること」を武器にして経営しているのです。そのような会社に対してどのような正論を言ったところでまったく無駄です。それを聞いてくれる経営者はどこにもいません。そのようなことを聞く意味が、ないからです。そのようなことを聞いたところで、会社の業績が上がるわけではないからです。

ここで改めて認識しておきたいことは、「社会は厳しい」ということです。いつまでも甘えていられるようなものではなく、時には歯を食いしばるようなことも必要だということです。なにも苦労せず、ただ楽をして稼げるような仕事などはないということです。楽をして儲かるのであれば、世の中はもっとつまらないものになっています。

ブラック企業に耐えなければいけない、というわけではありません。ただ、そのような会社に入社してしまったのは自分の落ち度であるとして、今後の身の振り方を自分で考える必要があるのです。誰かに助けてもらえる、法律が自分の味方をしてくれるなどとは考えないものです。あくまでも法律は「枠組み」でしかないということを覚えておきましょう。そしてブラック企業も生き残りをかけて必死だということです。そこに個人が立ち向かえるわけがないのです。